2009年2月 8日

関越トンネル

090208.JPG一般道路の交差点では、信号機は必要不可欠な機器です。もしこれが無かったら、昔のように箱の上に交通整理の人が載って車や人の通行を整理する必要があります。現代の通行量では30分と持たないで、神経衰弱やノイローゼになってしまうのではないでしょうか?渋滞も相当なものでしょう。それだけ交差点の信号機は重要な位置にあります。

でも何故交差点の無い高速道路に信号機があるの?ですよね!!じつは関越トンネルは、道路トンネルでは日本最長の全長11km以上もあり、世界でも11番目の長大トンネルなんです。そのために災害等を考慮して、事故等の時にはいち早く通行止めにして、災害を最小限に止めるためなんです。

東名高速道路の日本坂トンネルにも信号機が設置されています。それは昭和54年7月におきた、後に【日本坂トンネル火災事故】と呼ばれる惨事からの遺産でもあります。173台の車が焼失9名の死傷者を出したこの事故は、65時間もの長時間にわたり燃え続けました。実際は二次災害の発生なんですが、時速100kmもの高速で走行していると、前方車両が停止していた場合に緊急のブレーキが間に合わないことが多くあります。ほんの少しの脇見運転やラジオの周波数調整の前方不注意の時間でも、停止車両との間隔は限りなくゼロに近づいてしまいます。これが高速道路における事故の恐ろしさである、重大事故の要因です。

前方で起きた事故の影響で、停車したトラックに次々と追突事故が発生して、漏れたガソリンに引火して火災が発生その火に合成樹脂等を積載したトラックの可燃物が次々と引火したことが、大災害になったようです。元来このトンネル付近は緩やかな勾配になっており、慢性的な渋滞箇所でした。

その後1998年に登り4車線3車線の2本のトンネルになりましたが、それで【二本坂トンネル?】では有りません!!日本坂トンネルです。

関越トンネルではこの災害を教訓に信号機を付けました。中央高速道路の【恵那山トンネル】にも付いています。どちらも長大トンネルのために危険物積載車両の通行は禁止されています。

11kmのトンネルを制限速度の70km/hで走行すると約13分の所要時間が必要です。概観の変わらない閉鎖的空間での13分は大変長く感じるものですが、このトンネルには要所要所に出口までの距離が明記してあり、このアイデアでイライラ感を減少してくれるのも良いところです。

谷川岳をブチ抜いて作ったこの道路は、新潟県民の長年の念願でした。それまでは、国道17号線で三国峠を三国トンネルで越えて群馬県に入るわけですが、冬の三国峠は大変な難所でした。苗場スキー場でも有名な豪雪地帯です。

トンネルの多くは山の頂上付近に有りますから勾配もかなり急になっています。雪道に慣れていないスキーヤーがマイカーで立ち往生して起こる渋滞も慢性的でした。初期の頃の三国峠は、三俣付近?では川原の中を走行することもありました。兎に角ドラーバー泣かせの三国峠も最近では殆ど通行することも無く、野生のサルの散歩道と化しています。途中の猿ヶ京ドライブインはドラーバーの一服場所として賑わっていました。新潟からの長い雪道を走行して疲労困憊のドライバーにとって、一杯の味噌ラーメンは体の芯から温まったものです。味噌ラーメンの発祥地は昭和30年代の札幌なんですが、いがいにもある下宿屋で味噌汁にラーメンを入れて出したら、大変喜ばれたことからのアイディアのようです。猿ヶ京ドライブインの駐車場が満杯の場合は、頑張って前橋まで走って、国道に並んだ屋台ラーメンも名物でした。当然道路交通法違反ですので、現在は存在しません。

名物はなくなりましたが、時間の短縮や雪の障害も無くなり快適な峠越えが出来るようになりました。夏の日本海、冬のスキー場・・・・・新潟に来てください。

新潟コシヒカリ

 

2009年1月25日

貫通石(かんつうせき)

c28dd0bc.jpg聴きなれない言葉ですが、トンネルの貫通時に最後の壁を掘削したときに出る石を指します。それを安産のお守りとして販売してる、高速道路会社もあります。

そもそもトンネルとは隧道を指しますが、隧の漢字は常用外のために、外来語を使っています。地上から地下・海底・山岳を経由して目的地に至る構造物を指しますが、断面積が2㎡以上と定義されてもいます。

道路・鉄道・ライフラインと多岐に渡りその利用が行われていますが、形状の基本は「卵型」なんです。卵型は外圧からの影響を軽減でき、構造物を安定的に維持できます。トヨタ自動車にもそこを強調した乗用車(エスティマ)が有ります。断面的には丸く掘って40%ほどを埋め戻しているようです。

トンネルの掘削現場で女性の作業員を見かけることは稀である。これは山の神は女性であるために、災いを嫌って昔から守られてきているようです。つまり山の神は醜女で自分よりも美形に嫉妬してしまうので、魚のおこぜのように醜い者以外は災いの元としたようです。オコゼよりも醜い女性などこの世に存在しないでしょう。つまり穢れ多い女性は禁止となったようです。男女雇用機会均等法が施行されていこう、この件は物議をかもしましたがそこそこ屈強な女性でも、あの現場を見たら半日と持たないだろうと思えるほど過酷な現場です。そのために、労災保険料率は一般の道路工事現場の2,1%よりも遥かに高い11,8%が適用されていることからも頷けます。

現場の作業機械は、炭鉱で使われていた機械を改良しているものも多く、掘削と言う作業からしても理解できます。

  1. 掘削
  2. 廃土(ズリ出し)
  3. 矢板で支保
  4. 繰り返し

となるわけですが、炭鉱も同じだったのではないでしょうか。このために、過去には炭鉱会社であったところも、機械の開発に積極的で、隣の中国にも積極的に売り込んでいるようです。

 

2009年1月12日

源平トンネル

090112.jpg国道八号線の富山県小矢部市安楽寺に、風変わりな入り口のトンネルがあります。コンクリートで兜を模った源平トンネルは、倶利伽羅峠の戦いに由来して作ったものと思われますが、検証はしていません。

平維盛軍4万予騎を5千余騎の源義仲軍が、牛の角に松明をくくりつける奇襲作戦で壊滅状態にした話はけっこう有名ですが、実際問題として、赤いものを見ると興奮状態になると言う牛の角にそれは無いでしょう。中国の話では角に刀をくくりつけて、尻尾に松明を付けて戦った話はあるようです。

バイパスの拡張にあたり、かなり長期間に渡り遺跡の発掘調査が行われており、工事が進行しませんでした。もしかしたらこの戦いの遺跡の発掘をしていたのでしょうか。この類の中断は殆どありませんが、もしも有った場合は工事の無期延期もありうることです。

能登半島の某トンネルの工事でこの現場に直面しました。途中まで掘り進んだところで中断して、搬入した掘削の機材は一旦撤去、再開のめどは立たないために現場事務所も閉鎖されました。これに伴う経費の負担は、請負業者の持ち出しです。落札価格に含まれない経費の発生は、業者の存続にも関わってきますので、隠蔽工作も有りうるとの話も出るほどです。

倶利伽羅山は富山と石川の県境にもあたり、峠はかなりの難所です。トンネルが出来る以前は裾野を街道にしていましたが、トンネル完成後の峠は快適になりました。