若かりし頃、思いを寄せている女性に連絡を取るには、電話か手紙しかありませんでした。悪筆で文章の組み立ても出来ない小生には、手取り早く電話が便利な道具でした。と言うよりも、手紙では文章の内容を吟味しないと、取り返しの付かない事態になる可能性もあり、けっこう難しいのです。告白後であれば、第一段階はクリアしているので、日常の出来事を報告して次回の誘いを促す程度で宜しいのでしょうが、そこまで漕ぎ着けるのに国語辞典と首っ丈で頑張らなければなりません。電話ならいかがかと言えば、必ずしも目的の人物が電話口に出るとは限らない。気をつけないといけないのは、母親が電話に出た場合です。姉妹よりよりも変調が似ているので、いきなり「オレオレ」と告げようものなら「?????」で、一気に評価が落ちる。多くの父親の場合、照れくさいので直接は関与しないで、母親にその旨意思を伝えてブレーキを要請したりするようである。小生も人の親になって、娘のBFからの電話でも興味無しを装うってきた。実際に興味は無い。
現代社会では、携帯電話は個人の所有物であるから、目的の人物以外が対応に出ることは殆ど無いと思っても良いでしょう。しかも相手が誰であるか表示されるので、都合が悪ければ「居留守番電話??」も使えるし、着暦でリダイアルも可能、大切な電話を取りこぼすことも無い。それを悪用したのが「ワンギリ」なる種々の勧誘です。主に出会い系なのでしょうが、コンピューターを使って無作為に発信して、しかも相手に出る暇を与えないように、一回の呼び出しで切り折り返しのリダイアルを暗に要請する仕組みです。しかも回線電話では怪しまれるので、携帯電話の番号から発信している。このシステムも法律で封印されて、近頃は振り込め詐欺の必需品?となっている。便利の裏返しは悪用するにも便利と言うことになっている。
小生がこの便利な器械に出会ったのは1993年頃です。バブル崩壊の余波もあり景気は良くなかったものの、多くがそこからの脱却を狙っていた時期でも有る。その頃外出先の連絡には、ディスプレーの付いたポケットベルが主流であった。しかし現場に臨時電話でもあれば別だが、ポケベルでメッセージを受信後に公衆電話を探すのも一苦労であった。そんな時新聞のコラムに「携帯電話で伸ばした営業実績」を発見。見たもの乞食の小生は、すぐさまNTTに走った。保証金込み一ヶ月待ちの23万円也!!!!!!個人的な出費としては相当な金額、しかも通話料金はバカ高い。試しに公衆電話から掛けてみたら、十円玉を入れるのが間に合わない!!この通話料金が毎月六万円前後。しかしそれなりのメリットは確かにあった。何時の時代も緊急の場合は「金に糸目は付けない」ことも多くある。そんな弱り目に付け込んだのではないが、緊急時の仕事が自動的に転がり込んでくる。運転中の通話の規制も無く、超多忙でした。しかし、当時はアナログだったので混信も多く、他人様の丸秘会話が聞こえたり(此方も聞かれていた可能性だい)エリアによっては頭の番号を090⇔080に切り替えることも必要であった。すぐにデジタル化になり問題は全て解消、しかも当初外付けのハードディスクほどの大きさから、現在の携帯電話ほどの大きさになっていった。
大阪府では児童生徒の携帯所持が問題になっているようですが、授業中は必要ないでしょう。帰宅後も必要無いのでは?非常時の連絡に効果があるというが、あった方が便利でしょうが、一人で非常事態に陥るような原因を、むしろ携帯電話が作り出していると言った方が当たっているような気がします。
電話回線を引くよりも安くなった携帯電話、通話料金もドンドン安くなっていく。使う側にとって安いに越したことは無い便利な携帯電話も、既に飽和状態で内需の拡大は見込めないとか・・・・・・